阿部寛さんといえば、今や日本を代表する俳優の一人。60歳を目前にしても、ドラマや映画、CMなどでそのシブくてカッコいい姿を見せてくれます。
でも、阿部さんは21歳の大学生の時にモデルとして芸能界デビューしてたのをご存知の方って少ないのでは?なんて思ったりします。
ということで今回は、阿部寛さんの若い頃のモデル時代について画像を交えながら振り返り、そのカッコ良さとキャリアに迫っていきます。
阿部寛のモデル時代①:集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞に優勝
阿部寛さんは中央大学理工学部に通っていた理系学生でした。姉に勧められて優勝賞品である車ほしさに「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」に応募し、見事優勝しました。
だいぶ前に働いていた会社の社長が、ノンノボーイフレンド大賞で阿部寛と最後まで競り合ったの自慢してたなぁ....。身長で負けたって言ってたけど(189cm vs 178cm)
ゆずさんはお好きなタイプ? pic.twitter.com/oKae7Sqv95— kuroneko (@kuronek34907027) January 25, 2021
これがきっかけで、雑誌『ノンノ』『メンズノンノ』のカリスマモデルとして1985年頃から活躍するようになりました。
189cmという日本人離れしたその抜群のプロポーションと「ワイルド」な雰囲気で人気を博しました。当時の阿部さんは、まだ大学生とは思えないほど大人びた貫禄が感じ取れます。
モデル:阿部寛
メンズノンノの月刊化直前の特別号。阿部寛はメンズノンノの専属モデル。
出典:昭和60年(1985年)9月 non-no特別編集「MEN'S NON-NO」 pic.twitter.com/pKP3MfjOoX— 昭和ぽんぽこ堂 (@20thbaba) August 24, 2020
阿部寛はこのコンテストで優勝したことを「運命的な出来事」と後に語っています。
というのも、当時は就職活動もしていたそうですが、「自分がやりたいことが見つからなかった」と話されてます。しかし、このコンテストで注目されるようになり、「自分がやりたいことはこれだ」と気づいたそうです。
俳優の阿部寛って1985年前後にメンズノンノのカリスマモデルしてたって知ってた!?Wikipedia見ててびっくりしちゃった😳😳 pic.twitter.com/XsDSzPRrdi
— ふくすけ (@FUKUFUKU_LIFE1) August 9, 2021
また、このコンテストでは一か月に4000通ものファンレターが届いたそうです。その中には「結婚してください」というプロポーズもあったそうですが、阿部寛は「全部読んだけど、全部返信したら破産するからやめた」とのこと。
阿部寛さんは1985年から約3年半の間に、『メンズノンノ』の表紙を43回連続で飾りました。
阿部寛のモデル時代②:笑っていいともや映画『はいからさんが通る』に出演
阿部寛はモデル時代の1987年に『笑っていいとも』の「いい男さんいらっしゃい」というコーナーに出演。タモリから「俳優やったら?」と勧められるも、当時はまだその気はなく、普通に就職活動をしていました。
しかし、すでにモデルとして有名人だった阿部寛は、就職試験を受けるたびに断られ、それを機に、本格的に俳優の道に進むことを決めました。
同年1987年、映画『はいからさんが通る』で俳優デビューを果たしました。
はいからさんが通るの時の阿部寛が良いな。勇作さんかな?(服装は鯉登) pic.twitter.com/gI717UIcId
— へほ。 (@heho_heho_heho_) February 1, 2019
当時人気絶頂だった南野陽子と恋人役で共演し、大抜擢とも言えるデビュー作でした。
この作品では、作品見ると分かるんですが、阿部寛さんの声は今より低くなく、今の阿部さんしか知らない人は、かなり違和感を感じるはずです。
阿部寛はこの作品での共演を「夢のような体験だった」と振り返っています。
なぜかというと、南野陽子は阿部寛の大ファンだったそうで、サインをもらったり、一緒に写真を撮ったりしたそうですが、阿部寛は「彼女は本当に素直で優しくて、僕にとっては憧れの存在だった」と、じつは阿部さんも南野陽子のファンだった、このことから”夢のような体験だった”と振り返ったみたいです。
阿部寛のモデル時代③:ドラマ『風に恋して』や『俺たちの時代』などで活躍
それから阿部寛さんは俳優として次々と作品に出演し、その存在感を示しました。1989年には松田聖子と共演したドラマ『風に恋して』で一時の恋物語を演じトレンディー俳優として人気者に。
松田聖子 テレ朝30周年企画ドラマ『風に恋して』撮影
週刊明星 1988年(昭和63年)10.27号 #松田聖子#昭和 pic.twitter.com/MzIoB3cTwC
— 懐かしい昭和時代 (@natsukashi__) May 31, 2021
同年、田原俊彦や秋吉久美子らが出演するドラマ『俺たちの時代』では、広告代理店業界を舞台にした物語で同僚の先生役を演じました。
1990年には山瀬まみ主演の学園ドラマ『愛してるよ!先生』では教師役を演じました。この作品では、阿部寛の先生役デビューでもあります。
阿部寛はこの頃の作品で、「二枚目」から「三枚目」へとイメージチェンジを図りました。彼は「二枚目だけでは食べていけないと思った」と言います。また、「自分がやりたいことはコメディだった」とも語っています。
その後も、阿部寛は様々なジャンルの作品に挑戦しました。時代劇やサスペンス、ミステリーやヒューマンドラマなど、幅広い役柄をこなしました。特に、2000年から始まったドラマ『TRICK』では、仲間由紀恵と共演し、自身のモデル時代の写真を自虐ネタとして多用するなど、徹底して三枚目の役を演じました。
TRICKはいいぞ〜⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*
ミッドマザーの影響?でトレンドになってるみたいだけど
山田奈緒子(仲間由紀恵)変な子だけど綺麗だし可愛すぎるし、上田次郎(阿部寛)変人だけどカッコいいし
サブキャラも魅力的!!
演出も独特な空気も総じて良い!!結論、上田と山田が尊い! pic.twitter.com/gsObAth9R3
— ゆう (@kyousono_emily) February 24, 2020
阿部寛のモデル時代と現在の姿を比較してみると、その変化や成長が見て取れます。若い頃はワイルドでクールなイメージが強かった阿部寛さん。
昔の阿部寛イケメンすぎワロタ
あと、昔のメンズノンノ、全国バーゲン日程載せてるの草
時代だよなあ pic.twitter.com/jnDvohXfT4— つばめ (@pandatomame) April 26, 2021
現在は温厚でユーモラスなイメージを持つ方のほうが多いのではないでしょうか。
自身の変化については、「歳を重ねるごとに自分に自信が持てるようになった」と言います。また、「自分がやりたいことをやってきたから、今がある」とも語っています。
おわりに
以上、阿部寛の若い頃の代表的な活動歴などをまとめてみました。
- 阿部寛さんは元々はモデルとして活躍してたが俳優にはなろうとは思ってなかった
- 俳優になるきっかけを作ったのはタモリさん
- 阿部寛、成功の秘訣はイメージチェンジ
- 二枚目から三枚目まで役をこなせる俳優さんはそう多くない
これからも色んな役と演技で、われわれ視聴者を驚かせてほしいですね。